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おひさまキャラが陰るとき

またろうに反抗期はなかったのか、というと、そんなことはなくて、やはりあった。
遅かったのかというと、よくわからないんだけど、遅くはなかったというような気がする。

六年生の終わりから、中学の途中くらい? 時期はふつうかむしろ早め? (背の伸びた時期とだいたい一致している)
でも、出方が地味だったのかなと。

---2006年3月11日

最近のまたろうは前とは違う。木曜日の朝、私とはなひめとこじろうとまたろうがいっしょに家を出たときのこと。タクヤくん(六年生)が合流して、こじろうが「タクくん、今日は何年生にいくの?」と聞くと、タクヤくんは一瞬「?」という顔をしたが、すぐ文脈を補って「あぁ、(今日のお別れ給食でいくのは)三年生だよ」と答えてくれた。

唐突な言葉足らずの発言はこじろうの十八番で、別段めずらしくもないが、またろうは突然ふきげんになって「お別れ給食で、とかいわないとわかんないだろ。おまえの聞き方変だよ」といっていきなりこじろうを小突き始めた。ごたすかしてこじろうがべそをかきはじめたので、私はまたろうのランドセルをつかんで押さえ、「こじろう、先に行って。またろうとこじろうは、三メートル以上離れて別々に歩きなさい。またろう、こじろうは説明足りなかったけど、なんにも悪いことしてないでしょう。なんでぶつの」

ふてくされたまたろう、ぶんむくれてだんまり。私の手がランドセルから離れたら、ダッシュしてこじろうに追いついてこじろうのランドセルに飛び蹴り。こじろう、つんのめる。

これまでだって、三歳違いのまたろう・こじろうの喧嘩は日課といってもよいほどで、いつものことなんだけど、だいたいは何かの取り合いとか、もっと多かったのは、こじろうがまたろうにしつこくからんだり、またろうの痛いところをぐさっと突くようなからかい(それがまた、うまいのだ)が引き金で手が出る足が出るという感じだった。

なんだかんだいって、またろうは自分の面倒はみられないけど、弟妹含む下の子の面倒見はいいし、一体になって遊ぶし、乱暴なところはあんまりなくて、やさしいお兄ちゃんだったと思う。それが明らかに、またろうのほうからトラブルを引き起こして叱るとふてくされるようなことがときどき起こるようになってきた。

しばらく前、こじろうがそれでメソメソしていたとき、夫がお風呂でこじろうにそのことについて話をしたそうだ。「今まで、またろうは滅多にないほどやさしいお兄ちゃんで、いっしょにいると楽しいし、おひさまキャラだったけど。これから、だんだんとそうじゃない感じになってくるかもしれない。中学生の終わりぐらいに向かって、またろうの中で、またろう自身もどうにもならないほど、いらいらしたりむしゃくしゃしたりして爆発するようなことが増えると思うんだ。体も心も急に大人に近づいていくとき、バランスが崩れやすいから、そういうことがあるんだよ」

こじろうは、そういう話にちょっとおびえると共に、「でもまたそういう時期をとおりすぎて、いつかまた、おひさまキャラが戻ってくる」と聞いてちょっと希望をもったらしい。

後日、同様のことがあったときに、「お父さんの予言が当たった!当たった!」とうひゃうひゃ喜んで?いて、ふきげんまたろうが面食らっていた。

* * *

昨日、はなひめが背を測って遊んでいて、1m定規より「高くなった」といってぴょんぴょんしていたら、宿題中のまたろうが横道に逸れて、その1m定規より何センチ高いか測ってやったりしていて、なかなかほほえましい光景だったのだが、私が「やること先にやれ!」といったのと、はなひめが「じょうぎ返してー」といったのが重なったところで、突然あまのじゃくになり、1m定規を頭に立てて(はなひめの手が届かないように)、それを片手で抑えながら宿題をはじめた(というか、するふりをした)。

「くだらないことやめて定規返しなさい!」といったけどまたろうが無視したので、こういう無意味な行為に怒りのツボを持つ私はすっとんでいってまたろうの頭をはたいて定規を落とし、はなひめに渡した。

するとまたろうは「なんでぶつんだよ」。「いってもやめないからでしょ」「いってやめないからって、こじろうやはなちゃんをぶつなってお母さんいつもいってるじゃないか」。おーっ。またろうがこういう「正論」で反撃したのは非常に新鮮だ。「お母さんは親だから。ダメなことをやめさせなきゃいけないからなにがなんでも止めることがある。またろうはこじろうの親じゃないからそういう立場にはない」とはいっておいたけど、成長を感じました。

それで今日、またろうといっしょに造形教室に向かいながら、昨日の話をした。「またろうは、いってもやめないからってぶったらいけないんじゃないかっていったでしょ。お母さんもやっぱりそう思う。ぶつやり方はよくないし、またろうがこじろうやはなちゃんをぶっちゃいけないのと同じように、お父さんやお母さんも暴力はいけないんじゃないかって、またろうがちゃんと言えたのは、成長したなって思った」

またろうはちょっと納得したような、ちょっと決まり悪そうな顔をして、わりと神妙に聴いていた。「でも、お母さんはこじろうやはなちゃんのお母さんでもあるから、こじろうやはなちゃんが困るようなことはやめてもらわなきゃいけないでしょ。」「そうだよね」「ぶつ以外の方法を知りたいんだ。だから、~や、~のとき、またろうがどう思っていたか考えてみて。これまでのまたろうだったらしなかったことだよね。」またろうはしばし考えていて、でも自分でもよくわからなかったみたいだ。造形教室に着いてしまったので、またろうは「じゃ、その話は後で」といった。
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Author:andantedandanto
本館ブログは
「アンダンテのだんだんと日記」
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「アンダンテのAmeba別館」

アンダンテ: 優雅な生活を目指す会社員。趣味はピアノとバイオリン。
またろう(国立大三): 高専を卒業して大学編入。一人暮らしが始まった。いつでもまったりマイペース。
こじろう(私立大一): 異星人感覚の持ち主だったが地球人に成長した。
はなひめ(私立中三): 女子中ライフ満喫中。
よしぞう: アンダンテの夫が務まる類稀な資質の持ち主。

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