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発達凸凹と発達障害

「発達障害から発達凸凹へ」というオビが付いている本を読んだ。
「発達障害のいま」(杉山登志郎、講談社現代新書)

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まさにデコボコ。発達の凸凹については、このカテゴリーのブログを読んだり書いたりしている人ならいつでも頭にあることだと思う。自分を棚に上げて言うけれど、典型的な不注意優勢型ADHD、能力の凸凹激しい長男またろうと、その素質の元となったであろう夫よしぞう(^^;; そして類型はあまり見かけないけれど凸凹といったら兄よりひどい次男こじろうに囲まれて、それぞれ全然違う形の凸凹のおもしろさと大変さを考えない日はない。

発達凸凹、ということ自体は特にプラスでもマイナスでもなく、特徴といっていい。

天才と発達凸凹というのも興味深いテーマだけれど、この本にもあるとおり「あらかじめ結論を述べれば、天才と呼ばれた人には高頻度に発達凸凹が見出されるが、大多数の発達凸凹は天才ではない、という何とも常識的なところにおさまる」のである。天才というほどじゃなくても、たとえば東大とかには発達凸凹がほかより高頻度で存在する。でこぼこの「凸」が生きれば入りやすい学校だから。ただ、東大で出会った男子の、ちょっとほかの人と違うとんがったところを魅力と感じて「うっかり」結婚すると、子どもは凸凹を引き継いで子育ては苦労するわ凹が強く出て別に勉強はできない、なんてのが大方のところである(実話)。

まぁ勉強がたいしてできないくらいはなんということもない。

困るのは子どもが発達凸凹というより発達障害になった場合だけれど、この本によればこの二つは同じ意味ではなく、発達凸凹を素因として適応障害が加算されると発達障害になるというふうに捉えている。

つまり発達凸凹な子も適切な環境で適切に育てれば、発達障害にはならない。いわば発達障害の「予防」ができるという考え方である。

たいへん魅力的な考え方だけれども、いまや子どもが子どもじゃなくなって巣立っていくって時にいわれてもね…

とにかく、大まかにまとめると、
・早期発見
・子どもへの接し方、子どものための環境整備
・決してしてはならないことの知識
・大まかな年齢ごとの課題
というようなことを親が頭に置いておくこと(と、どのようにしたらいいかを理解していること)が必要ということになる。
(上記は主に自閉系の子どもを想定して書かれていた中から、ADHD系に関係するもののみ抜き出した)

具体的に、「どのようにしたらいいか」「何をしてはいけないか」について今でもよくわかっているわけではないけれども、今から振り返ればいくつか思うことはある。

まず、「早期発見」について、またろうが二歳児クラスのときに「ふつうでない」ということがクローズアップされたのでまぁまぁ早かったけれど、それはADHDという知恵のカテゴリーを発見したのではない。その後、小学校入学くらいまでにはたどり着いたんだけれど、具体的な「知恵」については非常に(当時)手薄だった。

いつもその学年に応じて、求められていること、必要なことをなんとか「させよう」として足掻いていたことが多かったような気がする。でも一足飛びにそんなことを求めても得るところが少ない…というかほとんどなかったので、いつも本人の現在地を基準にして、一歩か半歩先を照らすようにするほうがよかったと思う。

でも時代というか時期による制約、というものはどうすることもできないことなので、別段それを悔いているわけではないけれども、私の心の中で今でもうずいている部分はむしろ

「決してしてはならないこと」
の方である。

この本では、望ましい療育の知恵がまとめられているというよりはむしろ、「決してしてはならないこと」をした場合にのちにどのように「祟る」のかについて詳しく書かれている。その意味で、読むのが非常につらい本でもあった。(つづく)

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コメント

[C151] 続きが知りたい

私も、コウ太が3才まで言葉が出なくて、一歳半で要観察、2歳でグレーゾーンと言われてから、凹が気になって気になって、かなり関わってきた口なので、「決してしてはならないこと」を知るのが怖いです。でも知りたい。
  • 2015-01-09 06:35
  • くるみ
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[C152]

この本は私が息子のことを「この子は…?」と疑った頃手にとった最初のそれ系の本でした。
図書館で借りたので、そんな帯が付いていたとは知りませんでした。帯見たら買っちゃいますね〜!

ただ当時の私には本の内容がピンとこないと言うか、私が求めている内容とはちょっと違っているように感じ、後半は流してしまいよく覚えてません(ーー;)

決してしてはならないこと、何か書いてありましたっけ?
それはきっと全部私がしてしまってることでしょうね(-。-;
怖いけどつづき、UPお待ちしてます!
  • 2015-01-10 00:09
  • るき
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[C154] >くるみさん

あぁ思わせぶりな続きですみません。まぁ「やっちゃいけないこと」が虐待なのは当たり前なんですけど、その影響がどんなふうに出るのかがリアルに迫ってきて怖かった。

まぁくるみさんも私も、どんどん楽になってきているでしょう。親が楽になってきているということは、結果的に「負債」は溜まっていないということだと思います。けどそれは、あぁいうことやこういうことをまたろうにやってしまってよかったということではなくて、またろうの性格やら状況やら、そんなことから結果的に救われたということ。
  • 2015-01-11 09:09
  • アンダンテ
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[C155] >るきさん

>私が求めている内容とはちょっと違っているように感じ
うん、それはそうだと思います。

本の中身の真ん中らへんはずっと、こじれにこじれて精神病的な様相まできてしまった事例の治療の話が中心になっていますから。

最後の最後にじゃあ発達凸凹を悪いほうに持って行かないにはどうしたらいいのかの話がちょろっと出てきますがそこはちょろっとなので。
  • 2015-01-11 09:12
  • アンダンテ
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プロフィール

andantedandanto

Author:andantedandanto
本館ブログは
「アンダンテのだんだんと日記」
アメーバ別館ブログは
「アンダンテのAmeba別館」

アンダンテ: 優雅な生活を目指す会社員。趣味はピアノとバイオリン。
またろう(国立大三): 高専を卒業して大学編入。一人暮らしが始まった。いつでもまったりマイペース。
こじろう(私立大一): 異星人感覚の持ち主だったが地球人に成長した。
はなひめ(私立中三): 女子中ライフ満喫中。
よしぞう: アンダンテの夫が務まる類稀な資質の持ち主。

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