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中学受験の効用

前回の記事で、こじろうに中学受験をさせてよかったと思っていることに触れましたが、ここでは一般的に、発達が気になる子に対して中学受験がどう効くか(効く可能性があるか)について書いてみます。

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中学受験の大きな特徴のひとつは、その年齢です。抽象的な思考が急に成長し始める四年生のころに勉強を開始して、中学生になる前に終了します。中学生になると、小学校のときより格段に複雑になった学習が出てきますし、人間関係の難しさもパワーアップします。その前に、何がしかの準備をしておくことで、実り多い思春期を過ごせる可能性があるわけです。

そして年齢とも関係しますが、高校受験・大学受験と比べて、親が関われる範囲が広いです。苦手を把握して、克服する練習に導くように親力を発揮するチャンスです。

また、大学受験では、苦手科目を丸ごと捨てることが簡単にできてしまいますが…たとえば、数学がどうしても嫌なので私大文系にするとか、社会ができないので理系にするとか(って、ワタシだよ)そんな具合に。中学受験では、レアな場合を除くと、算数国語理科社会とまんべんなくお付き合いしないといけません。

算数が苦手でも算数を…
国語が苦手でも国語を…

中学受験の教材体系は、難易度の低いものから高いものまで、非常に充実したラインナップがありますから、適宜、お子さんに合ったレベルのもので学習を進めることができます。

あるいは、一般的な「中学受験向け」教材に乗らないくらいの穴がある場合は、独自の工夫をしなければいけないかもしれませんが、塾カリキュラムやテストなどの仕組みがあれば、「穴」がどこにあるかは非常にわかりやすいですから、そこから出発することができます。それに、目標があれば、漠然とトレーニングするより、やる気(特に、親の)が出ますからね。

たとえば、数に弱いならば公文やそろばん、百ます計算、さらには数概念の獲得を助ける様々な教具など、よりベーシックなレベルに立ち返って地道に練習することになります。

図形に弱いならば、塾教材に入る前に、図形を写して描く練習をするとか、
飛ばし読みがひどいなら、指か鉛筆の先で追いながら読むとか、枠をずらしながら読むとか、
とにかく音読に付き合うとか、
少ない文字数から順に視写の練習をさせるとか、
地図の中からある地名を探すとか、

ともかく、受験に必要な動作ができるようになることを目指して、ブレークダウンして課題を克服していく。

そうすると結果的に、発達の凸凹の凹の部分を補っていくことになるのです。

こじろうの場合は特に、言葉に問題がありましたが、国語の語句問題として切り出されたものに取り組み続けることで、格段に「読み書き話す」がまともになっていったと思います。

逆に、凸凹の凸の部分にも、スポットライトを当てていくことができます。仮に算数には天才的なセンスがあったって、小学校ではたくさんいる100点のひとりでしかないですが、塾の難しいテストなら、これはほんとうに得意なんだってことがわかりますから。

それと、気づきにくいことですが、人間関係。コミュニケーションが苦手な場合、小学校とは別に友人関係が結べる場が持てることは大きいです。塾の中では、学校に比べれば付き合い方が一面的ですし、時間も限られています。共通の話題が持ちやすく、これまでの人間関係はリセットできるので、ビギナー向けなんです。

塾の人間関係の中で「練習」したあと、公立中に比べると、変わってる子でも浮かない、合った私立中で過ごせれば、無事に友人関係を築いていきつつ成長していける可能性がぐっと増えます。

もっとも、中学受験勉強にしても、私立中ライフにしても、合う合わないがものすごくあります。合うならば大変にお得、すぐれた療育に匹敵する価値があります。合わない場合は、撤退する勇気も重要です。親がオーバーヒートしてこじれると最悪なので。

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コメント

[C109] 管理人のみ閲覧できます

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[C110] >109さん

発達障害、あるいはそうではなくても発達の凸凹が甚だしい場合に、中学受験をさせて「合う」私立に入れるのがいいのか、中学受験が無理なのか、どちらもあるので難しいですね。というか、どちらに向くかは固定の線引きができるようなものではなく、「合う」私立が通える場所にあるかどうかといったことでも変わってくることだと思いますが。

またろうと受験について書いたものについてはリンクをまとめた記事を作ってみようかと思います。

これからWISCを受けられるとのことですが、凸凹の具合がわかりやすく示されるので今後の作戦を練るための手がかりにはなると思います。(またろうがWISCを受けたときの話は、リアルタイムでブログに書くのがためらわれてずっと載せないでいたので、いまのところ本だけに掲載しています)

もし日常の生活や勉強でどういったことがうまくいかないのかをお知らせいただけましたらなるべく関係のありそうなことを書きます。公開で書きにくい内容もあるかもしれないので、非公開コメントでメアドを教えていただけましたら、メールにて返信いたします。
  • 2014-09-26 20:57
  • アンダンテ
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  • 編集

[C112] 管理人のみ閲覧できます

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[C114] Re: うまくいかないこと。

> 112さん、
ありがとうございます!! メールをお送りしました。もし届かなかったら、すみませんが再度ご連絡ください。
  • 2014-09-30 14:00
  • andantedandanto
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[C419] 管理人のみ閲覧できます

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[C420] Re: 中学受験の効用

コメントありがとうございます。ずっとこのブログ放置してて申し訳ありませんでした。
またろうも離れて暮らしていて、便りのないのは良い便り(?) 特にネタもありませんのでそのままになっていました。

またろうが中学受験をしたらどうなっていたかというのは答えがありませんが、
結果的には、高専から大学編入というコースがまたろうにはぴったりだったし、
それは中学受験していたら出会わなかったコースだと思うので、まぁ強いていえばしなくてよかったということになると思います。

一方、こじろうは「やってよかった」としか思いませんし…

まぁ一概にいえることではないですよね。もしかしたらどちらにも「正解」があったかもしれません。

いずれにせよ、またろう族を中学受験させるというのは、親の側の心労がハンパないことになるので(^^;;
たいへんだとは思いますが、
ともあれ勉強したことは無駄にならないので、やればやった分おトク。
マイナスを数えあげないで、できた分がプラスと考えることができれば大きな失敗にはなりませんね。

それでもストレスが溜まると思いますが(親の)、なるべく溜めないで発散してね…よかったらまたコメント書きにきてください。
  • 2017-03-27 13:04
  • andantedandanto
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プロフィール

andantedandanto

Author:andantedandanto
本館ブログは
「アンダンテのだんだんと日記」
アメーバ別館ブログは
「アンダンテのAmeba別館」

アンダンテ: 優雅な生活を目指す会社員。趣味はピアノとバイオリン。
またろう(国立大三): 高専を卒業して大学編入。一人暮らしが始まった。いつでもまったりマイペース。
こじろう(私立大一): 異星人感覚の持ち主だったが地球人に成長した。
はなひめ(私立中三): 女子中ライフ満喫中。
よしぞう: アンダンテの夫が務まる類稀な資質の持ち主。

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